大学生になるまで全くと言っていいほど美容に興味がなく生きてきた私。洗顔とボディーソープは同じもの。化粧水なんてものを知らずに生きてきた。化粧もせず、本ばかり読む人生。ところが大学生になってみんなが美容の話や、かわいらしくメイクまでし出した。
大慌てで追いつこうと色々調べたり買ったりはしているものの、経験値や知識の差は埋まらずに一年たってしまった。そして最も気にしているのが毛穴である。まともな洗顔やスキンケアをするようになって、ニキビは撲滅させることができたものの、ポッカリと空いた毛穴が気になる。メイクをするにもあまりに邪魔だ。毎日のフェイスパック、YouTubeで調べた洗顔方法、ちょっとお高い化粧水、手を尽くしてきたけれど何も変わらない。鼻や頬にいわゆるしずくのような毛穴が鎮座しているのだ。
調べてみると、老化にともなってしずくのようなかたちになるのだとか。私はまだハタチにもなっていない。もうすぐハタチのピチピチな女子大生なはずなのに、おばさんのような霞んで毛穴だらけの肌と共に生活しているとでもいうなだろうか。美容もなにもかも、積み重ねが大事だとはいうが、ここまでどうしようもなくなるとは思わなかった。これからも私は毛穴を消すために東奔西走するのだろう。